三体 死神永世 を読んだ

三体Ⅲまで読了しました。感想文なのでネタバレあり。

黒暗森林で終わりでもよかったんじゃ……と思うくらいにスッキリ終わっていたところの続編。前半の階梯計画と執剣者就任まではちょっとダレるけど、三体星系の座標送信からは読むのが止まらなくなる。

残念だったのは暗黒森林攻撃がフォトイドだけって思い込んでたところだよね。そりゃまあ暗黒森林攻撃するほどの文明なら、巨大なガス星の影に対象が隠れることくらい見越した暗黒森林攻撃するわな。暗黒森林攻撃って言いたいだけだね。

想像を掻き立てられたのは、AAと天明の過ごした日々だね。チェンシンは正直あまり好きになれなかったけど、AAってのはアニメにしてもドラマにしても映えそうなキャラで、非常に好感が持てた。背の低いピンク髪だね。確実にAAはツンデレなんだよね。AAは天明がチェンシンを思う気持ちも理解できて、そのためにツンよりデレが先行しちゃってたところ、天明がAAに心を開いた瞬間にAAのツンが発動し……って展開が期待できる。

関一帆とチェンシンが最後は天明が残した小宇宙に残されるわけなんだけど、関一帆ってそんなにキーになるキャラだったんだね。万有引力連中は、ハンターさん以外個人名がそこまで記憶に残らなかった。

好きだった点は、11次元とか、フェルミ推定とか、既存の枠組みを物語のギミックにするのがめっちゃよかった。うわーそうやって使うのか〜スゲ〜って感心ばかりしていた。

SFを改めて読もう!と決意して、「三体を一気に読めたし、多少難解でもいけるっしょ」と以下を次の1冊として購入したんだけど早速挫折しそう。難解すぎん?